トリガーポイントセラピー講座
トリガーポイントセラピー:痛みの軽減に必要不可欠な技術
トリガーポイント(筋硬結)は、筋肉の浅層や深層に繊維性の結び目(硬結)が形成され痛みの原因の一つとして知られています。その歴史は、20世紀初頭に遡り、米国の医師ジャネット・トラヴェル博士が先駆者であり、それが筋肉痛の一因と提唱しました。
トリガーポイントセラピーは、特に欧米で広く知れ渡れており、物理療法士、カイロプラティック、マッサージセラピスト、鍼灸師、スポーツマッサージ等の分野で働く全てのプロフェッショナルにとって必要不可欠な技術です。RSM International Academy では、痛みの軽減と姿勢改善に特化し、機能解剖学を中心に関連痛、姿勢改善の為の実践技術を習得します。本マッサージ講座では、トリガーポイントを特定する触診技術とそのアクセス方法を基礎から学びます。動作分析による関連痛の軽減、姿勢改善、痛みの軽減に特化した施術の流れを習得し、より実践で効果の出せるマッサージを学びます。
トリガーポイント講座概要説明
トリガーポイントによって引き起こされる痛みは、代償動作(compensatory movements)を誘発し、特定の部位における筋肉の過剰な緊張(muscle hypertonicity)を生じさせます。この状態が続くと、筋肉の緊張と関節の動的アライメント(dynamic joint alignment)に変化が生じ、関節包(joint capsule)に痛みや硬さをもたらし、結果として筋緊張と関節包による関節可動域(range of motion)が低下します。
当スクールでは、このような痛みの発生メカニズムとその影響を詳細に分析し、姿勢と動作の評価を通じて関連痛の原因を特定する治療法を学びます。具体的には、機能解剖学(functional anatomy)に基づいた詳細な触診技術(palpation techniques)と、運動生理学(exercise physiology)の原理を用いたマッサージとストレッチング技法を習得します。
筋緊張の局所的な緩和と関節のアライメントを正常化することで、関節包の痛みや硬さを軽減し、可動域を改善することが目標です。さらに、患者の日常生活における動作や姿勢の分析を行い、姿勢や動作からくる関連痛の根本的な原因を特定し、長期的な姿勢改善と動作機能の最適化を目指します。
このように、トリガーポイントに起因する痛みと関連痛の理解、それに対する適切な施術手法の習得は、マッサージセラピストとしての専門性を高める重要な要素です。RSMインターナショナルアカデミーでは、これらの高度な技術と知識を提供し、医療・健康分野の専門家が更にスキルアップできるようなマッサージトレーニングを行っています。
マッサージスクール講座対象者
RSMのマッサージ講座は、医療分野で活躍する理学療法士、作業療法士、介護士だけでなく、健康分野に従事する多様な専門家にとっても必須の技術を提供します。トレーニングのスキルを超えたマッサージ技術の習得を目指すスポーツトレーナーやヨガ、ピラティスの講師、さらにリラクゼーションやタイ式マッサージの技術を効果的に深めたい方にも最適な講座内容です。
講座開催スケジュールとコース受講料金
RSMのマッサージ講座はご自身のレベル、目的に合わせて3つのコースを用意しています。下記のリンクからコース内容を確認の上、ご質問・予約を行ってください。また電話での直接相談なども行っています。
講座開催日程:
2024年度の講座開催スケジュール
コース内容
個別マッサージトレーニング - 2日間 or 3日間
短期集中マッサージ講座 - 海外留学7日間
プロセラピスト養成 - 海外留学26日間
🔸関西国際空港08:30発〜チェンマイ12:30着の直行便にて来校されると、最も効率的にレッスン受講が可能になります。
🔸関空以外から来校される方は、SkyScanner等でご自身にスケジュールに合ったフライトをお選びください。
🔸デポジット(予約金)を入金して頂いた方には、レベルに合わせた事前予習PDFを送ります。
🔸コース受講の事前相談等は受講申込&お問合せページよりご連絡ください
トリガーポイントの痛みを軽減するマッサージを習得
トリガーポイントは大別して「活動性」と「潜在性」の2種類があります。活動性トリガーポイントは、筋緊張や筋膜緊張を生じさせ、痛みを誘発するばかりでなく、不良姿勢(反り腰、猫背、スマホ首)の原因となります。
痛みや関連痛は、睡眠に大きな影響を与えます。RSMでは活性トリガーポイントの触診、筋硬結による神経の絞扼が与える姿勢への影響、動作から見た関連筋への影響を考慮しながら痛みの軽減マッサージ技術をケーススタディーを通じて習得し、睡眠改善についても学びます。
また、一般的には難しいとされる潜在性トリガーポイントの触診と関連痛の軽減方法も習得します。特に潜在性タイプの触診は、怪我予防に効果的で、アスリートは勿論、高齢者のデイリーケアを行う介護士、作業療法にも重要な技術を習得する事ができます。
痛みの軽減と姿勢改善に特化したトリガーポイントセラピー講座
トリガーポイント(筋硬結)は、動作(筋収縮)により筋硬結神経組織に圧力を加える為、神経圧迫(痛み、感覚の変化、筋力の減少、痺れ、場合により神経機能の障害)を引き起こすケースがあります。それらが存在する筋肉に過度な筋緊張、周囲組織の筋膜、結合組織にも影響を与える為、不良姿勢を引き起こす原因の一つです。
RSMでは、頭・首・肩 ・背中・股関節・足部の関連痛を機能解剖学的に理解し、また触診技術を鍛えることでトリガーポイントにアクセスし、痛みを軽減する方法を習得します。痛みや神経滑走障害による痺れを軽減した後、他の筋肉への関連痛(癒着、筋緊張、拘縮、絞扼)を機能解剖学と触診技術考から、姿勢改善に最適なマッサージ、筋膜リリース、ストレッチ、トレーニング等の一連の施術の流れを学びます。
揉み返しを起こさない実践マッサージ
セラピストの勘違いとして、疼痛の原因となるトリガーポイント(筋硬結)を強く押し、翌日には揉み返しによる痛みを訴えるケースがあります。
RSMでは、プレストレッチ、筋膜リリース、深部マッサージ等の技術を包括的に使用し、揉み返しが起こらない効果的なトリガーポイントセラピーを習得します。欧州の生徒は、この技術を学ぶ為にRSMに訪れ、卒業生は各種プロスポーツクラブのトレーナー、病院勤務のセラピストとして活躍しています。
高齢者にも対応した痛みの軽減マッサージ
加齢に伴う腰痛、肩こりは様々な要因がありますが、トリガーポイントによる影響も少なからずあります。トリガーポイントによる痛みは、筋緊張、筋膜の歪み、神経絞扼等、関節可動域低下を引き起こし、体全体が不良姿勢へと変化していきます。
RSMではケーススタディーを通じて実践的な痛みの軽減は勿論、筋膜リリース、神経絞扼など様々なケースに対応したマッサージを習得します。この技術は作業療法士、介護士にも重要な知識と技術になります。
パフォーマンス低下を防ぐ、潜在性トリガーポイントセラピーを習得
潜在性の場合は痛みを引き起こすことは少なく、特定の動作で痛みを生じ、将来的には活動性へと変化していく可能性があります。短期集中マッサージコースでは、触診が難しいとされる潜在性トリガーポイントの触診とマッサージ技術も習得します。
この触診技術はスポーツ選手のケアを行うトレーナーに必要不可欠なテクニックになります。潜在性トリガーポイント由来の代償性の動き、選手のフォーム変化、怪我をしやすい動作を早期に見つけ、適切なマッサージを行うことは、選手のトップパフォーマンス維持に重要な技術です。
また、この技術は体のケアを行うパーソナルトレーナー、ヨガ・ピラティス講師には必要不可欠であり、レッスンではクライアントの代償性動作(痛みによるフォーム変化やパフォーマンス低下)による怪我の予防、加齢に伴う関節可動域制限の改善、歩行姿勢改善につていも学びます。